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定員 入所100名、通所デイケア20名 随時ご利用可能 担当 相談員 森,水谷 電話 0594-72-6811 介護・看護・リハビリ職員採用ご希望の方へ 募集人数 若干名 担当 総務課長 瀬古 電話 0594-72-6811 医療法人大和会介護老人保健施設銀花 いなべ市北勢町阿下喜680 三重交通バス、三岐鉄道北勢線阿下喜駅下車1分 (医)大和会日下病院(http://www.kusaka-hp.jp)隣接 以前の記事
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高齢者におけるリハビリテーションの基本について 1.目的:個々の高齢者の病態に応じた適切なリハビリテーションの実施 2.主な高齢者の病態とリハビリテーションの種類: 脳血管障害後遺症、長期臥床等に伴う廃用症候群、種々な原因に伴う生活機能の低下など、個々の高齢者において、必要とされる適切なリハビリテーションの内容は異なる。 1) 脳血管障害においては、脳卒中などの発症直後からリハビリテーションを開始し、自宅復帰を目指して、短期的に集中してリハビリテーションを行う。さらに、在宅において日常的に適切な自己訓練を行うとともに、必要に応じて、具体的な課題やさらなる目標を設定し、期間を定めて計画的にリハビリテーションを行うことが基本である。 2) 長期臥床等に伴う廃用症候群においては、徐々に生活機能が低下してくることから、生活機能の低下が軽度である時期にリハビリテーションを行うことが基本となる。必要な時に、期間を定めて、計画的にリハビリテーションを行うこと必要がある。 3) 認知症の高齢者においては、環境の変化に対応することが難しいため、生活の継続性や適切な人間関係が維持される環境の下にリハビリテーションケアを行うことが必要である。 3.廃用症候群におけるリハビリテーションの意義 後期高齢者に多い身体的衰弱や、高齢者の心身機能の低下については、高齢だから止むを得ないと考えられて、廃用症候群が見逃されることが少なくない。 廃用症候群は、在宅や施設での急性期から慢性期にわたる治療や療養において、必要以上の安静が指示されたり、早期離床や日常生活活動の向上のための早期の取組が開始されなかったことなどによっても生じる。廃用症候群の原因となる「過度の安静」を防止するためには、医療面の「安静度」という考え方から、生活面の「日常活動度」をより重視する方向に、適切な時期に転換する必要がある。 介護の現場において、「安全第一」という考え方で過剰な介護をして、かえって廃用症候群を惹起する場合もある。訓練では歩けるのに、不安定だからと実生活では車椅子を使ったり、歩行ができるのに時間がかかると車椅子介助で移動させるなど、不適切な車椅子の使用がなされる場合がある。このような高齢者の状態に合わない車椅子の使用などによる「つくられた歩行不能」の危険度は十分には認識されていない。 歩行や、立って活動を行うことが困難になると、在宅での日常生活の活動は低下し、地域社会への参加も難しくなる。歩行しないことによる廃用症候群の危険性について、医療・介護の関係者はもとより、高齢者自身やその家族が十分に認識する必要がある。 4 生活機能向上の為のリハビリテーション 調理などの家事を行う能力があるにもかかわらず、訪問介護による家事代行を利用することにより、能力が次第に低下し、家事不能に陥る場合もある。施設入所中はリハビリ訓練室での歩行訓練といった心身機能の回復訓練が中心になる。実際の生活の場で歩行し、例えば、台所に立って家事をしたり、衣服を脱いで入浴したり、買い物を想定して屋外で歩行を行うなどの日常生活のさまざまな活動を高めるという観点からの取組は必ずしも十分ではない。 高齢者の生活機能は、これまで生活してきた家庭、地域の環境で培われてきており、生活機能を向上させるためのリハビリテーションは、住み慣れた地域において提供されることによってより高い効果が期待できる。このため、施設におけるリハビリテーションは、入院(所)しなければ受けられないプログラムを実施する場合に限って利用することが基本であり、施設に入所した場合においても、常に在宅復帰を想定してリハビリテーションを提供していくことが基本となる。 在宅の高齢者については、できるだけ長く住み慣れた自宅で生活を過ごせるように、訪問リハビリテーション、通所リハビリテーションなどの居宅サービスを一体的に提供していくことが基本である。リハビリ施設の訓練室、病棟・居室や通所サービスなどの設備をできるだけ実生活に近い環境で提供していくことが基本となる。 5 今後求められる個別的、総合的な生活のためのリハビリテーション 高齢者の状態は、年齢、性、健康状態、生活機能、生活歴、価値観、家庭環境、居住環境などによって多様であり、本人の長い人生を反映した、極めて個別的なものである。しかし、画一的なプログラムが提供されがちであり、高齢者の自己決定権は必ずしも反映されていない。個別性を重視したリハビリテーションを提供するためには、本人の積極的参加を促し、自己決定権を尊重することも必要である。 生活機能低下を克服し、新しい生活を踏み出そうとする高齢者に対して、より楽しく生きたい、より豊かに生きたい、より高い生活機能を実現したいとする思いを引き出し、これを適切に支えることも重要である。生活機能の低下をきたした高齢者は、健康な時と現状とを比較してうつ状態に陥ったり、受容が困難になりことも多い。生活を再構築するためのリハビリテーションには、心のケア、精神的な支えも重要である。 今後の高齢者のリハビリテーションは、このような個別性や個性を的確に把握した上で、適時・適切なリハビリテーションが提供できるようにしていくことが必要である。
by yamatokai-ginnka
| 2006-09-12 13:51
| リハビリテーションの問題
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