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糖尿病と骨粗鬆症 骨粗鬆症とは 骨は細胞成分(骨芽細胞・破骨細胞など)、骨ミネラル(カルシウム・リンなど)、ミネラルが沈着する基質(コラーゲンなどの蛋白質)の3つの成分から成っている。骨の新陳代謝(骨代謝)のバランスがくずれて、骨破壊が骨形成を上回り、骨量が病的に減少した状態が骨粗鬆症である。骨がスカスカになってしまった状態ともいわれる。 骨折しやすい骨粗鬆症 骨の量(骨量)は20歳代から30歳代にかけて頂点となり、加齢とともに減少する。80歳になると、若い時代に比べて男性で約30%、女性は約40%も減少する。骨粗鬆症は、骨の微細なネットワークが弱くなって、骨折しやすくなった状態である。骨量の減少は、主に骨の中のカルシウムが不足することによって引き起こされる。初期にはほとんど自覚症状がないが、骨折を起こすことにより、寝たきり状態となってしまうことが問題である。 糖尿病と骨粗鬆症の関連性 我が国では。大規模な疫学研究で、糖尿病が骨粗鬆症の危険因子になるとの成績が報告されている。国際的には糖尿病は骨粗鬆症の危険因子ではないとの意見が広く採用されていた。このような疫学的差異は、日本人と欧米人では、インスリンの分泌能力およびインスリンの感受性が異なるためにもたらされたと考えられていた。 インスリン分泌能が多いほど、腰椎骨密度が増大することが、健常人においても糖尿病患者においても認められる。日本人の糖尿病患者さんでは欧米人に比して早期にインスリン分泌が枯渇してしまうことが、日本人の糖尿病患者さんにおける骨の強度の減少に関与した可能性が考えられる。しかし、欧米の最近の大規模臨床試験では、糖尿病患者では健常人に比べて骨折頻度が約2倍程度にまで増加したが明らかにされた。 長期にわたる高血糖そのものが、1型コラーゲンなどの骨に含まれている蛋白質を糖化し、骨の正常な代謝を障害することで骨の力学的強度を減弱させる。2型糖尿病のモデル動物において、長期間に持続した高血糖が骨強度の減少をもたらすことが示された。2型糖尿病の病態形成に関与する腫瘍壊死性因子(TNF)が骨芽細胞の機能を低下させるとともに、破骨細胞の数の増加や機能の亢進をもたらすと考えられる。 糖尿病患者の骨の健康 高齢化社会の今日において、健やかな老後を送るために、骨の健康の維持が社会的に重要視されている。糖尿病患者における骨強度の減少の病態解明、予防法、治療法の確立が急務となっている。現在骨粗鬆症の臨床に多用している骨密度測定装置は、単に単位面積あるいは単位体積当たりの骨ミネラル成分量を判断する方法であり、骨の微細構造の劣化などを評価することはできない。 同じ骨密度であっても、長期間高血糖に暴露され骨基質蛋白が糖化を受けた骨では、代謝が障害され、健常骨に比べて骨折しやすくなっている。糖尿病患者で認められる骨粗鬆症では、早期の骨に対する診療の開始が望まれる。5年以上の病歴がある糖尿病がある場合には、低骨密度群も薬物療法の対象とすべきと考えられている。糖尿病患者では合併する網膜症のために視力が低下し、神経症などのために感覚が充分ではなく、転倒する機会が健常人に比べて飛躍的に増大する。 糖尿病性骨粗鬆症の治療 糖尿病診療では3大合併症の阻止のために最大限の努力が傾注されてきた。しかし、糖尿病患者における食事制限はカルシウム摂取不足を招じやすい上に、浸透圧利尿によるカルシウムの尿中への喪失、糖化による骨基質の劣化などから易骨折性の亢進が生じる。適切な時期に骨の劣化を守る薬物療法を取り入れることで骨折の危険性を減少させることができる。患者個人個人で骨の劣化をもたらす因子は異なるので、個々人のホルモン環境、遺伝環境、生活・食事環境を加味した上で適切な食事・運動療法とともに適切な薬物療法を選択する必要がある。 糖尿病患者の一日総カロリーが制限されており、腎機能が障害されているような場合には蛋白質も制限されている。糖尿病の病期に応じて骨粗鬆症を合併した場合の食事療法も異なる。運動療法は自律神経障害や腎機能障害がある場合、網膜症で眼底出血がある場合など個々の事情に応じて処方を調節する必要がある。 糖尿病性骨粗鬆症の薬物療法としては、骨代謝を活性化するような薬剤が望ましい。小腸からカルシウム吸収を増大するとともに骨芽細胞の骨基質蛋白を増大させるような活性型ビタミンD製剤は有効である。ビタミンK製剤が骨のミネラル成分であるハイドロキシアパタイトの構成成分を変えることで本症の骨強度の減少を改善させる。 誰でも出来る骨粗鬆症の予防・治療のポイント 1.食事 牛乳、乳製品、小魚、海藻などのカルシウム、ビタミンDを含む良質の蛋白質を十分に含んだバランスのよい食事をとる。カルシウムの多い食物は牛乳だが牛乳1本で200mg。平均所要量が600mgですから1日3本。 育ち盛りの骨粗鬆症の危険のある人は1000~1500mg摂ることが推奨されている。 小骨のある小魚や油分を含む青魚も勧められる。カルシウムのみでなく、ビタミンDが必要である。 2.運動 適当な運動をして進退を動かす。運動しないと、体は骨や筋肉が不要であるからもっと少なくてよいという司令を与えることになる。どの程度の運動かといいかは人によるが、ちょっときついかなという程度の運動を週に2~3回行うのがよいといえる。 3. 日光に当る 皮下にあるビタミンD3の元が活性化される。 どの位陽に当たれば良いのかといえば、顔や手を出した状態で、夏は木陰で30分、冬は1時間外に出ていれば十分であるといわれる。
by yamatokai-ginnka
| 2007-04-26 11:06
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