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定員 入所100名、通所デイケア20名 随時ご利用可能 担当 相談員 森,水谷 電話 0594-72-6811 介護・看護・リハビリ職員採用ご希望の方へ 募集人数 若干名 担当 総務課長 瀬古 電話 0594-72-6811 医療法人大和会介護老人保健施設銀花 いなべ市北勢町阿下喜680 三重交通バス、三岐鉄道北勢線阿下喜駅下車1分 (医)大和会日下病院(http://www.kusaka-hp.jp)隣接 以前の記事
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高齢者の骨折とADLの低下 高齢者は立位からの転倒などとの小さな事故をきっかけに骨折する。高齢者の骨折の特徴はまず部位的に偏りがあり、頻度が多いのは脊椎圧迫骨折や大腿骨頸部骨折である。いずれも加齢とともに著しく増加するが、とう骨骨折や上腕骨折は加齢によりそれほど増加しない。 転倒すると必ず骨折する頻度 転倒や転落した場合の「骨折」は43%。次いで、「打撲」31%、「切創・擦過創」16%、「捻挫」5%「筋・靭帯損傷」3%の順である。骨折の他にも、転倒によって一時的に歩きにくくなる傷害が生じ、生活活動(ADL)が低下する。 高齢者の骨折の特徴 高齢者の骨折には子供や若い人の骨折とは異なり、骨粗鬆症や骨量減少の状態が多いので、わずかな外力で骨折を起こしやすい。若い人では、骨折しやすい部位を特定できないが、高齢者では、手首、股関節部、脊椎、肩関節部などが代表的です。転倒によってわずかな外力で骨折を起こしやすい部位と一致する。若い人が骨折する場合は強い外力を受けて太くて強い筋肉が断列するため、骨折の端と端が大きくずれ、局部の強い痛み、腫れ、皮下出血が生じ、骨折部位がはっきりわかるような症状を示す。しかし高齢者では、わずかな外力で骨折を生じ、骨についている筋肉も細くて弱いため、骨折の端のズレが少ない。従って、動かしてもそれほど痛くなく、骨折部位の症状が軽いのが特徴である。高齢者の骨折は自家矯正能力が乏しいため、骨折が治るのに時間を要することが多い。とくに、血流が少ない部位の骨折(大腿骨頸部、上腕部の上部など)はさらに時間がかかる要因となる。 治療 問題になるのは大腿骨頸部骨折である。東京都老人医療センター整形外科における集計では、9年間の入院患者に占める大腿骨頸部骨折患者の割合は、1,367人中746人(54%)である。大腿骨頸部骨折は全例入院治療が必要となる。脊椎圧迫骨折で入院治療が必要とされるのは一部のみ。上肢の骨折、上腕骨頸部骨折やとう骨下端骨折は外来での治療が多い。上肢の骨折が全身状態におよばず影響は、大腿骨頸部骨折に比べて小さいが、利き手を障害するとADLに大きく影響する。 1.大腿骨頸部骨折の治療 発症と同時に自力では体位変換は困難となり、寝たきりとなる。その結果、褥瘡ができたり、肺炎になったり、痴呆症となったり、種々の合併症を併発する。早期離床をはかるためには、骨折を早く診断し、全身状態を把握してできるだけ早く手術して臥床期間を短縮することが必要である。大腿骨頸部外側骨折であれば、手術により強固な内固定をはかり、大腿骨頸部内側骨折であれば工骨頭置換術を行なう。外側骨折の内固定法にはいくつかの方法が知られている。コンプレッションヒップスクリウを使う治療法では、術後のリハビリテーションで約1か月で杖歩行となり、2か月後には退院することができる。骨折後の試練を乗り切り歩行が可能になれば、生命の予後は骨折のない人と同じになるといわれている。 2.脊椎圧迫骨折の治療 頻度は最も多いが、自覚症状がなく、背骨がまがったり(円背)、身長が縮んで気付かれる。骨折は徐々に進行し、長い年月をかけてこのような変形が起こる。腰痛があるが、しばらくして忘れてしまうような軽微なことが多い。一方、尻餅をついて起こる腰痛は治療の対象となる脊椎の圧迫骨折である。身動きもできず寝たきりの状態が1~2週間続く。徐々に動けるようになっても約1か月は症状がある。治療としては、痛みに応じて安静臥床したり、コルセットをつけて動くことになる。消炎鎮痛薬(座薬)や湿布が使われる。カルシトニンの注射も急性期に有効である。痛みが減少したら、コルセットで骨折部を固定し座位→立位→歩行と訓練を進める。早期に無理をすると背骨の変形が進む。脊髄神経を圧迫して両下肢麻痺となることがあるので、痛みがある1~2か月は無理をしないことが大切。 3.上腕骨外科頚骨折の治療 転倒して肩へ直接外力を受けた場合や、手や肘をついて骨折した場合に生じる。肩関節の脱臼を合併することがあり、この場合はまず肩関節を整復する。X線写真をとることが必要。治療は保存的治療が原則で、三角布で固定し、痛みが強ければ体幹に固定する。痛みがなくなれば、すぐに肩関節の運動を始める。約6週間かかる。麻酔下に整復し、ギブス固定することもある。 4.とう骨下端骨折 (コ-レス骨折) 転倒して手のひらをつき、手関節の近くを骨折し、フォークのような形になったものをコーレス骨折という。変形を矯正してギプス固定を行なう。手のひらをつかずに、手背をついた場合は別の形の変形となる。とう骨が骨折するので、手が親指のほうに傾きがちで手関節の動きは多少悪くなる。 まとめ 高齢者では、骨がもろくなっているだけでなく、反射的な身体行動にかけ、不適切な行動をとってしまうことが多く、骨折が多くなる。ADLの低下のみでなく、認知症などの精神面の機能低下にもつながるので十分に予防する必要がある。介護面において、移乗、衣服の着脱、入浴や排泄かいじょなど、いずれの場合でも、無理な外圧がかからないように注意する必要がある。多くの利用者の介護において、麻痺側の共通認識を明白にしておくことも必要と考えられる。
by yamatokai-ginnka
| 2007-05-14 11:47
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