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定員 入所100名、通所デイケア20名 随時ご利用可能 担当 相談員 森,水谷 電話 0594-72-6811 介護・看護・リハビリ職員採用ご希望の方へ 募集人数 若干名 担当 総務課長 瀬古 電話 0594-72-6811 医療法人大和会介護老人保健施設銀花 いなべ市北勢町阿下喜680 三重交通バス、三岐鉄道北勢線阿下喜駅下車1分 (医)大和会日下病院(http://www.kusaka-hp.jp)隣接 以前の記事
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レジオネラ症の予防対策 レジオネラ症の概念 レジオネラ症には肺炎をおこすレジオネラ肺炎と、一過性の発熱ですむポンティアック熱がある。レジオネラ属菌には多くの種類があるが、レジオネラ・ニューモフィラによる肺炎が最も多くみられる。健常者も罹患するが、乳幼児、高齢者など抵抗力の弱い人、喫煙者、大酒家に罹患しやすく、病気の進行が早いために、急激に重症になり、死亡することもある。 1976年に米国フィラデルフィア市のホテルで開かれた在郷軍人の集会参加者に重症肺炎が集団発生したことで有名になった。原因は、細菌が冷却塔水で増殖し、空調機からエアロゾルとなって周囲に飛散していたためとされた。病名は在郷軍人病(Legionnaires' disease)とよばれるようになった。 レジオネラ属菌は河川や湿った土壌などの自然環境中に生息する細菌であるが、循環式浴槽水、冷却塔水、給湯器の水などでよく増殖する。入浴施設の浴槽や配管の内壁などに生じるぬめりの内部で増殖した細菌は通常の殺菌剤で除去することができず細菌の温床となってしまう。人工温水中に生息するアメーバなどの細胞中で大量に増殖する性質があり、集団感染が多発する一原因となっている。 病原体 :レジオネラ属菌(Legionella spp.) 感染経路:経気道感染(循環式浴槽水、空調の冷却塔水などから発生するエアロゾルを肺へ吸入することで感染する)人から人への感染はないとされる。 病型および潜伏期間:レジオネラ肺炎2~10日(平均4~5日)、ポンティアック熱1~2日 主な症状:レジオネラ肺炎は全身性倦怠感、頭痛、食欲不振、腹痛、筋肉痛等に始まり、乾性咳嗽、高熱、悪寒、胸痛がみられるようになる。傾眠、昏睡、幻覚、四肢の振せん、歩行障害などの中枢神経系の症状が早期に出現するのも本症の特徴とされる。ポンティアック熱は突然の発熱、悪寒、筋肉痛で始まるが、一過性で治癒する。臨床症状で他の細菌性肺炎と区別することは困難である。免疫不全者の場合には、肺炎の劇症化と多臓器不全が起こることがある。 患者の発生数:年間の発生数は、三重県1-12人、全国200-700人。最近増加傾向にある。 4型感染症としてのレジオネラ症に関する医師届出基準 1 患者(確定例) 臨床症状や所見からレジオネラ症が疑われ、かつ、下記の検査方法により、レジオネラ症患者と診断した場合には、法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。 2 無症状病原体保有者 臨床的特徴を呈していないが、下記の検査方法により、レジオネラ症の無症状病原体保有者と診断した場合には、届出を直ちに行わなければならない。 最近の尿検査の普及によって、臨床症状がない、いわゆる発病していない感染例の報告も増えている。 3 感染症死亡者の死体 臨床的特徴を有する死体を検案した結果、症状や所見から、レジオネラ症が疑われ、かつ、下記の検査方法により、レジオネラ症により死亡したと判断した場合には、届出を直ちに行わなければならない。 4 感染症死亡疑い者の死体 臨床的特徴を有する死体を検案した結果、症状や所見から、レジオネラ症により死亡したと疑われる場合には、届出を直ちに行わなければならない。 検査方法・検査材料 分離・同定による病原体の検出:肺組織、喀痰、胸水、血液、その他の無菌的部位、気道分泌物 蛍光抗体法による病原体の抗原の検出:肺組織、喀痰、胸水、血液、その他の無菌的部位、気道分泌物 酵素抗体法又はイムノクロマト法による病原体の抗原の検出:尿 PCR法による病原体の遺伝子の検出:肺組織、喀痰、胸水、血液、その他の無菌的部位、気道分泌物、尿 間接蛍光抗体法又はマイクロプレート凝集反応による抗体の検出(ペア血清による抗体陽転又は抗体価の有意の上昇で、少なくとも1回は128倍以上、又は単一血清で256倍以上):血清 予防対策 最近の入浴施設では、湯水の節約のため、ろ過器を中心とする設備、湯水を再利用するため一時的に貯留するタンク及びそれらをつなぐ配管を伴い、複雑な循環系を構成することがい。温泉水を利用する設備、湯を豊富にみせる演出、露天風呂、ジャグジーや打たせ湯などの設置が付帯されるようになった。これら設備の衛生管理、構造設備上の措置を十分行う必要がある。 浴槽水を汚染する微生物は、入浴者の体表に付着したり、土ぼこり及び露天風呂等から侵入する。温泉水等を利用する施設で一時的に湯を貯留する設備を設けると、それが微生物に汚染されやすい。これらの設備は、土ぼこりが入りにくくし、清掃や消毒を十分行うことが必要である。温泉や浴場などの他に、老人施設などの多人数の入浴を伴う浴槽についても,同様な注意が必要である。 浴槽水は、入浴者から各種の有機質が常に補給され、これらを栄養源として、ろ過器、浴槽や配管の内壁等に定着して微生物が定着・増殖する。その菌体表面に生産された生物膜によって、塩素剤等の殺菌剤から保護されているため、浴槽水を消毒するだけではレジオネラ属菌等の微生物の繁殖は防げない。浴槽水の消毒のみならず、その支持体となっている生物膜(ぬめり)の発生を防止し、除去することが必要である。 ジャグジーや打たせ湯等は、エアロゾルを発生させ、レジオネラ属菌感染の原因ともなりやすいので、連日使用している浴槽水でジャグジー等の使用を控えたり、打たせ湯等で再利用された浴槽水の使用を控える等、汚染された湯水によるレジオネラ属菌の感染の機会を減らすことが必要である。 浴槽水の水質基準 次のように規定されている。 1 濁度は、5度以下であること。 2 過マンガン酸カルウム消費量は、25mg/L以下であること。 3 大腸菌群は、1個/mL以下であること。 4 レジオネラ属菌は、検出されないこと(10cfu/100mL未満)。 予防対策の指針 ろ過器を使用していない浴槽水及び毎日完全に換水している浴槽水は、1年に1回以上、連日使用している浴槽水は、1年に2回以上、水質検査を行い、その結果は検査の日から3年間保管すること。
by yamatokai-ginnka
| 2008-04-17 10:46
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