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定員 入所100名、通所デイケア20名 随時ご利用可能 <受入空き定員>(平成31年1月28日現在) 入所空き定員 1名 通所空き定員 月曜0,火曜0,水曜0,木曜0,金曜0名 担当 相談員 森,程川,水谷 電話 0594-72-6811 介護・看護・リハビリ職員採用ご希望の方へ 募集人数 若干名 担当 総務課長 瀬古 電話 0594-72-6811 医療法人大和会介護老人保健施設銀花 いなべ市北勢町阿下喜680 三重交通バス、三岐鉄道北勢線阿下喜駅下車1分 (医)大和会日下病院(http://www.kusaka-hp.jp/index.html)隣接 以前の記事
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高齢者の水代謝異常ーとくに脱水と血清Na異常症についてー 人間の体は、約60%が水分によって構成されている。これらの水分は通常は血液や細胞の間などに蓄えられて、体の各部に酸素や栄養を運ぶ媒体となったり、不要なものや有害なものを体外に排出する働きをしている。体内の水分は常に一定量を保つように調整されている。 発汗が目立つ夏季は、高齢者や小児において、脱水が生じやすい時期である。脱水は体内の水分量が不足した状態をいう。水分摂取量に比較して、水分喪失量が上回ることによって生じる。新生児では体の約80%が水分なので脱水状態に陥りやすく、高齢者では逆に水分比率が約50%と低く、体に水分を蓄えにくくなっている。脱水の原因には、水分の摂取が不足する状態と水分の喪失が過剰となる状態がある。水分摂取が不足すると同時に水分喪失が亢進することもある。 原因 1.発熱: 発熱により全身倦怠感が強くなると、水分摂取が減少し、一方、発汗の亢進や呼吸数増加により排尿によって意識されない水分排泄(不感蒸泄)が亢進して脱水となる。 2.下痢・嘔吐: ウイルス性腸炎、食中毒、細菌性腸炎などの急性消化器疾患の症状としてみられる。下剤の不適切な服用によることもある。 嘔吐により水分の摂取が低下するとともに、下痢により水分の喪失が増加する。下痢・嘔吐はいずれも電解質を喪失するので、水分だけでなく電解質も減少する。 3.高温下の作業、運動: 発汗が亢進するため、水分と電解質の摂取が十分でなければ脱水の原因となる。熱中症は、これらの要因が重なり合って生じる重篤な疾患であり、脱水は熱射病の主な病態のひとつである。 4.脳機能障害:脳梗塞後遺症や認知機能障害に伴って、口渇の自覚や水分摂取量や摂取能力が不十分である場合にみられる。 5.降圧・利尿薬の不適切な使用:高血圧や浮腫などの治療において、服薬用量が過剰であったり、体内での薬物代謝が遅延し血中薬物濃度が不適切な病態でみられる。 分類 1.低張性脱水:下痢・嘔吐などにより水分の喪失以上に電解質の喪失が著しい状態で、血漿中の電解質濃度および血漿浸透圧の低下を伴う。 発熱や口渇感を伴いにくく、皮膚・粘膜の乾燥も少ない。全身倦怠感や眠気がみられ、手足は冷たく脈拍が弱くなる。主に細胞外液(循環血液量)の減少による症状である。 血清Na濃度140mEq/L以下、血清Cl濃度110mEq/L以下が目安となる。 2.等張性脱水: 等張液の喪失による脱水。血清Na濃度、血清Cl濃度には著変はない。ネフローゼなどでみられる。 3.高張性脱水: 発汗の亢進、水分摂取の極端な低下などにより、水分が不足した状態である。 発熱と著しい口渇感を伴い、口腔などの粘膜が乾燥する。意識は保たれるが不隠・興奮の状態となる。手足は冷たくならず、脈拍もしっかりと触れる。 血清Na濃度150mEq/L以上、血清Cl濃度110mEq/L以上が目安となる。 糖尿病などの疾患でもみられる。 症状 脱水の症状には、のどがかわいたり、尿量が少なくなったり、食欲が低下したり、皮膚が乾燥したり荒れたりなどの軽度の症状から、発熱、頭痛、めまい、倦怠感などの中等度の脱水症状がある。さらに、重症な場合は意識を失ったり、命に関わる場合さえある。 高齢者では、皮膚症状(皮膚の冷感、皮膚緊張の低下、皮膚腋窩の乾燥)、 口腔内症状(口唇や舌の乾燥、亀裂、口腔内粘膜の乾燥、唾液が粘稠度)、全身症状(元気がない状態)、 消化器症状(嘔吐、下痢、食欲不振)のような脱水症状を日常から注意することが必要である。 治療 軽症で経口摂取が可能な状態では、電解質を含んだ水分を経口摂取させる。 発汗や下痢・嘔吐などで失われるのは水分だけではなく、NaやKどの電解質も含まれているので、これらが不足して起きる脱水状態では、水だけを補給しても十分ではなく、かえって危険になる場合もある。スポーツドリンクは、Na濃度が低いために、高齢者では低Na血症から水中毒を惹起する危険性がある。体調を回復するためには、水以外に、電解質やエネルギーとなる糖分なども必要になる。電解質や糖分が適切に配合されている経口補水液の摂取が適している。重度の場合、経口摂取ができない場合、電解質代謝異常が著しい場合には輸液を行う。但し、重度の脱水や電解質代謝異常が見られる場合には、急激に補正を行うと脳浮腫、心不全、肺水腫、重篤中枢神経合併症が起こる危険があるので、2~3日をかけて慎重に補正する必要がある。
by yamatokai-ginnka
| 2010-07-26 11:09
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